<コーヒー&シガレッツ概要>
同作品は、アメリカの映画監督であるジム・ジャームッシュによって2003年に制作されたアンソロジー映画。16mmの白黒フィルムで撮影され、一連の短編から構成。各短編は、コーヒーとタバコをテーマに、異なる登場人物や状況を描いています。
映画に登場する人々は、カフェやバーでコーヒーを飲みながらタバコを吸い、日常のさまざまな会話や出来事を通じて人間関係や生活の深い部分を探求。登場人物たちは、都会の喧騒や孤独、友情や愛情など、さまざまなテーマを背景にして、生活の喜びや苦悩について語り合います。
特徴はジャームッシュ監督のシンプルで対話重視のスタイル。ジャームッシュファンにとっては魅力的な作品ですが、さほど好きではない方にとっては非常に退屈かもしれません。しかしながら一風変わった雰囲気と、深い思索やユーモアを兼ね備えた魅力的な会話の数々は、一見の価値アリと言えるでしょう。
という訳で記念すべき一回目は、ジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』です。
何故この作品なのか? というと、ズバリ私が無類のジャームッシュファンであるからに他なりません。
初回ということで僕の映画趣向を簡単に紹介しておくと、ハリウッドの作品や、アクション映画が大の苦手で、どちらかというとミニシアター系と言われる作品ばかり好む傾向があります。中でも、ジム・ジャームッシュやヴィム・ヴェンダースやゴダールが好きで、音楽を流すように仕事をしながらスマホでそれらの作品をエンドレスで流しっぱなしにすることが多いです。
では本題。
「コーヒー&シガレッツ」のどこが良いのか?
概要に書いた通り、この作品はコーヒーとタバコをテーマにした全11編のショート・フィルムで構成されています。その中でも特筆すべきは5編目の「ルネ」(RENEE)です。主演はタイトルままのルネ・フレンチという女性。なぜ「女性」と形容するのか? というと、この方が何者なのかわからないからであり、女優でもなければタレントでもないようで、推測するに単なる「一般人」なのではないか? という見方が強いのです。
そしてこのルネ・フレンチという女性の美しさたるや。。。。
個人的な好みですが、どストライクです。
座り方と足の組み方、コーヒースプーンの使い方、髪型、タバコの吸い方、タバコの銘柄(マールボロ・メンソールライト)、そして顔。顔です顔。美しすぎて言葉がないレベルです。
という訳で、僕にとって「コーヒー&シガレッツ」の魅力はイコール「ルネ・フレンチ」と断言しておきましょう。
確かにイギー・ポップとトム・ウェイツの共演は凄まじいインパクトだし、ジャームッシュお抱え俳優と言っても過言ではないロベルト・ベニーニの演技は神がかっている。さらに、テスラコイルと戯れる元ホワイト・ストライプスの二人も今や貴重映像と言えるし、「ゴーストバスターズ」で有名なビル・マーレイとヒップホップコンビのジョイントもドラッギーで刺激的だ。
しかし、ルネ・フレンチの存在は、それらを軽く凌駕してしまうほどのインパクトがあったのである。
まさか、ジャームッシュの愛人・・・なんてことはないだろうが・・・というか意表をついて妻だったら本当にびっくりですがどうだろう。
という訳で、僭越ながら「コーヒー&シガレッツ」のおすすめ度は・・・
★★★★★★★☆☆☆
星7つということで。