映画と僕。

暇さえあれば映画ばかり観ているノーフューチャーな中年男性による簡易レビューです。好みが偏っているので、できるだけ色々な作品のレビューを書こうと思っていますが、中々難しいかもしれません。

★★★★☆☆☆☆☆☆ 正欲(2023/日本)

<正欲 概要>

とある理由によって、世間との関わりを断絶して生きている三人の男女。そして、不登校の息子を持つ検察官。年齢も生活する場も異なる個々が、ある事件によって意図せず交錯していく。人間が持つ「欲」と「趣向」。ノーマルとアブノーマル、もしくはマジョリティとマイノリティ。正解の無いそれに踏み込み、特殊な性癖を持つ者が、どれほど生きにくいのかを描いた問題作。直木賞受賞作家である朝井リョウ氏の原作を映画化した一作。

 

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いきなり酷評してしまいますが、文学を映像化する難しさを思い切り露呈した作品です。世間では中々評判が良く、面白い!なんてレビューも見かけますが、正直「どこが?」と思ってしまいます。

 

原作が持つ独特の空気感が全く表現されておらず、これ、作者はOKしたのかな? と首を傾げてしまいたくなる程でした。まだ割と新しい作品なので、ネタバレしないように曖昧な書き方をしてしまいますが、単純に言いうと「特殊性癖」、つまりフェチズムがテーマになっています。

 

「俺は女性の胸が好き」という方もいれば、「男性の上腕二頭筋だけ触れたらそれでいい」という女性もいるでしょう。そしてこの映画で言う「それ」はズバリ『水』です。は?ってなる人もいると思いますが、正確に言うと「水に濡れる様」に異常な興奮を覚えるという特殊な癖を持つ方々のお話です。

 

そんな彼らにとって、他者との調和は難しく、拒絶・逃避することで世間との断絶を図ろうとするが・・・・ってところであらすじストップ。いかんいかん。答えを書いてしまいそうだ。

 

誰しも、大小関わらず他人に理解されない「癖」を持っているものです。とは言え、私は別段そういった特殊な「癖」を持っておらず、敢えて言うなれば痩せていて背が高く、胸の小さな女性にしか心がときめかないといった程度かなと。なのでモデルさんが好きです。

 

生きるのが難しい程の癖を持っている方にとって、この映画は正に言い得て妙なのかもしれませんが、その気持ちがわからない人間からすると、ああ、世の中には変わった人もいるもんだな。で終わります。そしてもちろん共感もできません。

 

ではこの映画は観るに値しないのか? と聞かれたら、男性は観た方が良いと言っておきましょう。但し、多少なりともガッキーが可愛いと思っている方限定です。つまりこの映画、ガッキーが良いです。ほぼスッピンの状態の彼女だったり、地味なのにセクシーだったり、意味もなくずぶ濡れだったりと、未知のガッキーを見ることができます。

 

しかしながらこの映画の宣伝に少々文句を言いたいのだけど、メインキャストは稲垣吾郎×新垣結衣とされているのですが、稲垣吾郎より、磯村勇斗を立てるべきじゃないのかな・・・と思うのだがどうだろう。確かに稲垣吾郎のポジションは重要だし、何より稲垣吾郎がガッキーと交わるのが物語のキーになるとは思うのだが、そこに磯村も加えるべきじゃないかなと。まあガッキーが目立ってりゃいいか。

 

という訳で、ガッキー好きは必見です。

 

ガッキーと磯村の⚪︎⚪︎⚪︎ごっこも必見です。

いーそーむぅーらぁぁぁああー!!!!と怒ってしまう方もいると思います。

 

そんな同作品の気になるおすすめ度は・・・

 

★★★★☆☆☆☆☆☆

 

星4つということで。

正直好みではなかった。。